バリーちゃんバリーちゃんの巻
11/8「夏でなくて良かった」
バリーちゃんをつれて動物医院へ。検診をうけさせて、元気なので第一回目の五種混合ワクチンを打つ。
予想通りバリーちゃんは物怖じせず獣女医さんにしっぽをふりまくり、消毒液のニオイに夢中。(ワクチンの説明のパンフレットにもかみつく)獣医さんはワクチンとは別のフィラリアの薬の説明もしてくれ、さりげなく壁にあった模型をさして「あんな感じで心臓に寄生します」と説明。よく見ると心臓の入り口血管に白いひも状のものがちるちるとつまっているような模型だった。まゆをひそめて「なるほど」と言うと、獣医さんは後ろを向いてびんを手に取ると、「まあ、これが実物のフィラリアなんですけど」。そこにはいっぱいそうめんのような白いひもがいっぱい!!
「サー」(キモさに血の気が下がる音)
「これですか!?」と驚くと「まあ、これには3、40匹入っているんですけど・・・」
「ササー」
心臓に寄生したフィラリアはじっと養分を吸い、幼虫を産むらしい。幼虫は体中の臓器にひろがっていくという。おお、おぞましい。で、蚊がその個体の血を吸うと幼虫が運ばれ、違う個体へ吸いに行ったときに移してしまうというわけだ。だからフィラリア薬は蚊の出るシーズン、6〜11月に飲ませ、万が一移っても、すぐに血液中で駆虫するものなのだ。
さて、肝心のワクチン注射なのだが、おさえて注射してもほとんど変化がなかった。「きゃいん」とか言うと思っていたので驚くが、「犬は人間に比べて鈍感なんです」と言われた。うーん人間は肌が敏感なのか・・・。また、検便のためにお尻に耳掻き状の棒を入れられたり、検温のためにけっこう太い温度計をお尻に入れられても、特に鳴かなかった。「まだ小さいから何をされてるのかよくわからないのかも」とのこと。猫のふうたろうは中猫になったころにこの直腸検温をされたことがあったが、それまで好奇心いっぱいだった猫が、何も知らないままちょっと押さえられてお尻に入れられた途端、「みにゃっ?!」と驚きの声をあげたのを見ていたことがある。まさに「なにこれ?!なんか入ってきた!!」という疑問と驚きのニュアンスがこもった鳴き声だったので印象的だったのだ。バリーちゃんは子犬のせいか平気だったなあ・・・。
検診の結果も大きな問題点はなく、無事に一回目のワクチンはすんだのであった。
11/11「バリーちゃんバリーちゃん」
バリーちゃんにしつけをしてみて数日、特に人間に対する依存が強く、ハウスやサークルに入れられると吠えたり、人間が近くにいないと吠えるのが激しくなった。断固無視で慣れさせる(愛情をかけると将来困った行動が多くなる)というしつけをしていたが、ちぇるこ君が心労でまいってしまった。
話し合って、話し合って、結論として、バリーを訓練士に預けて独り寝できるよう、慣れさせてもらうことになった。
(以下は少々重い話になるので苦手な人は飛ばしてください)
訓練所はいろいろあって、警察犬のような訓練所が多く、預託訓練は3カ月で成犬を対象にしているものが多い。家庭犬のしつけとしては出張しつけが多い。中には「犬のようちえん」というものもあり、車で朝あずけ、夕ひきとるというものらしくしつけを家で復習するらしいが、3カ月間週2日で19万以上するものだったりして高価だった。なんでも悪徳業者が多いらしく、ひどい環境や虐待めいた預かりをする所もあるらしい。しっかり調べましょうと言っている所もある。
探してみたところ、ホームステイという子犬の預託訓練を1ヶ月やるサービスをしてくれる業者がみつかった。ここと、先日お世話になったオールドッグセンターへ相談してみることにする。オールドッグセンターは訓練士の養成学校でもあるので訓練施設などを紹介してくれるかもしれない。ここならば基本的に信用がおけるので安心なのだが・・・。
オールドッグセンターへ連絡したところ、オールドッグセンターそのもので預託訓練をしているらしい。幼犬でも受け入れてくれるという。料金も決して安くはないが、良心的な値であった。何よりも信頼がおけるところなのでうれしい。また前者の訓練所は二回目のワクチンが必須とのことだったのでオールドッグセンターにお世話になることにした。
***
そしてつい4時間ほど前、バリーを連れて、センターを訪ねたところだ。バリーちゃんは電車や車になれているようだったが、電車で私が立っているとすこし鳴いた。
先日、しつけ教室で担当してくれたSさんがいらっしゃって話を聞いてくれる。
預かって訓練をしてもらっている間も飼い主は面会でき、いっしょに訓練に参加することが奨励されている。「毎日でもいいですよ」とSさんは仰ってくださるので、できるかぎり彼女の顔を見に行って一緒に訓練をしてもらおうと思う。必ず守らなければならないこととしてSさんに教えてもらったこと、バリーちゃんにはさよならは言わずに、Sさんと藤井さんの奥様に頭を下げてセンターを後にした。
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どうしてこんなことになってしまったんだろう。
そう、何度か言葉になった。
犬を欲しがったり、ちぇるこ君の支えになるだろうと思ったり、犬種選びや、業者えらび、しつけの勉強など、さまざまなターニングポイントがあったと思う。結果として私たち三人ともが苦しんでしまう結果になったのは私(犬丸)の時々の選択のせいだと思う。
知識がなかったり、楽観的でいすぎたり、都合の悪いことを無視してしまった。
昨日から私は自分の浅はかさを後悔していた。いろんなものを買ったり、準備したり楽しみにしてばかりいて、こういう事態を考えられなかった。これは誰にでもなんとでも怒られたり、罵倒されることであったと思う。
ちぇるこ君とバリーに対してすまないと思う。
帰ってきて、片づけをして、バリーの食器を洗っていてやはり少し泣いた。
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読んでいる方もラブラブな犬日記を予想されていただろうにこんな重い展開でもうしわけない。今度、いっしょに訓練に参加する時を楽しみにしている。Sさんも「ある意味、いいタイミングで預けられるかもしれませんね・・・。」と仰ってくださった。手が掛かる性格のバリーをプロの訓練士に預けたことが彼女にとって人間とうまくやっていけるステップとなってくれれば、これほど嬉しいことはない。無責任な考えで始めてしまった私が思うことは恥ずかしいことだが、未来がうまく三人で暮らせるもので、またこんなコーナーでおちゃらけられることを願う。
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