第0回:「アニメ博士かく語りき」
/博士!今回からアニメ博士の有り難いコメントをいただこうという企画が始まったのですが。

/そうですね、まあたいした事言えませんが、読んでくれた方が楽しければいいですね。

/例えば僕もアニメを小さい頃から見てましたが、ただ見ていただけで、なんのコメントもないんです(笑)。博士はいつからアニメ博士になられたんでしょうか?

/初代ミンキーモモを見てからですから(恥ずかしいな)、7、8歳のころからですね。

/そんな小さいときですか!(マジヒキ)・・・でもその頃なら普通の子供として楽しく見ていたとか?

/イヤな話しになりますが、家庭不和の関係で、私は「安心できる居場所」が欲しかったんですよ。このアニメを見ているうちは、つらいことや悲しいことから、ずっと離れた場所にいられると分かってから、ハマったんですね。

ギャッ!すげーやぶへびだぁ!えーーっと、でもミンキーモモ初代って最後の方変な展開ありますよねぇ、確かモモちゃん死にません?(墓穴)

/そこなんですよ!!幼稚園のころ見ていたアニメ「魔法少女ララベル(東映の)」は、なんかどこか子供だましなところを感じていたんです。でも、ミンキーモモからはスタッフが与えられた枠の中でいいものを作ろうという気概を感じてたんです。死ぬというのはショッキングでしたが、こだわりを最も感じたエピソードでもありましたね。ただ、モモちゃんは私にとって母であり、友達であり、お姉さんだったので、ホンマショックでした。

/初手からすごい話きましたねー。博士〜。客は3歩引いてますよ。えー、それで悲しい少女時代を終えた博士は、そうした気概あるアニメに興味をもったと?

/まあそうですね。(注 悲しい少女時代は家をでるまで続きましたが)あ、この気概あるアニメとして同時代見ていたもので、外せない作品があります。それは・・・「ふしぎな島のフローネ」ですね!

/え!名劇ですか?!名劇と言えばハウス提供のご家庭に優しい内容で、ある意味刺激が足りないという子供の頃のイメージがあるので、意外ですが・・・?

/いえ、無人島でのサバイバルな話は、子供だましなところはもちろんあったんですが、時折すごく重い話が来るんですよ。まあ、それとは関係なく、木の上での生活が楽しそうだなあ、とか子供心を楽しませてくれたという要因も大きいんですが。

/あー、お母さんとフローネがオオカミに襲われたり、お兄さんが目が見えなくなったりしますもんねー。博士の行動派な体使いと南の島好きはこのへんからですか?

/ぶはは!

/他には?

/ぴえろの魔女っ子ものですね。主人公と同世代なこともあって、見てましたね。ただ、「クリィミーマミ」は、モモの対抗馬としてあてられたのが明らかでしたから、モモに忠義を捧げる感じで(苦笑)、リアルタイムでは見ませんでした。再放送で見ましたね。「ペルシャ」「マジカルエミ」「パステルユーミ」は全部見ました。その中でも、「エミ」は面白かったですよ!すぎゆくなにげない日常への愛やかなしみや切なさを、さりげない詩のように描かれていて、スタッフのこだわりを感じました。「ペルシャ」はどうも幼稚で、嫌いでした。「ユーミ」も、ネタ切れ感が強くて好きになれなかったな〜。

/さいですか。僕はマミのポジとネガ(両方とも猫)が好きでしたが・・・どうもそういう次元の話をしていないようですねぇ・・・。あ、ちなみにペルシャの物真似できますよ、『ガクゥーvvvリキィーvvv

/もう分かったちゅーの!!うるせー!

/・・・。そういえば、弟さん(※1)の影響もあったのでしょうか?特撮とか?

/それが、コワイことに、別に弟の影響じゃないんですよ。私も自然にそちらに興味が向いたというか。「ナディア」にのめり込んでいたと時に、カメラワークや演出やパロディ元が、特撮からの影響が大きいと「ロマンアルバム(※2)」を読んで知ったもので。

/自然に!特撮と言っても怪獣とかヒーローとかウルトラQとかありますが?

/えー、もう10年も前の話なので(笑)、あんまり覚えてないんですが、・・・戦艦ものかな?轟天号とかメーサー砲とか(コレ、ほんとにフォルムが美しいよね!)、出てくるやつ。

/漫研の僕でもついていけなくなってきました。でも結局ナディアが大きかったのでしょうか。

/あー、思いだした。ナディアと、あと「トップをねらえ!」ですねー。アレはモロですもんねー(過去作品のオマージュ的要素がとても強い異色作なんですよ)。ちなみにトップも、なんか資料集持ってました。

/オマージュと言われましても僕にはパーフェクトオージェ(エルガイム)しかわかりませんが、過去のなにか作品を尊敬して模倣しているということですか?

/コレはいろいろ議論をよんだ問題ですが・・・私の見解では、「特撮、アニメへの愛と尊敬からの演出効果」・・・だと思っております。


/なるほど・・・つっこみすぎました。反省しています。で、いわゆる「ガイナっ子」(※3)となったわけですが、その後は・・・?

/同時進行で、「うる星やつら」の再放送にハマリまくり、押井監督にハマりました。押井さんが担当した回はほんとに面白くて!あ、あとうる星の映画、「ビューティフルドリーマー」は暗記するほど見ましたね。あ、あと「ヤダモン」!これはロマンアルバム買いましたよ。

/あー僕は押井守監督ファンですから、漫研の自己紹介にもそう書きましたねぇ。でも博士は大学で漫研に入ったんですねぇ。


/ええ、ホントはアニメ研究会に入って、演出論とか議論したかったんですけど、なくて非常にがっかりしました。そんな時に新しく出来た友人G(※4)に、半ば強引に漫研に入らされたんです。漫研では、そーいったアニメ制作サイドについての濃い話はありませんでした。なんでも、合宿ではOBがそーいった議論を戦わしていたようで、参加したかったなあ。

/ええー、深夜まで赤ずきんチャチャのソーデヤンスとハイデヤンスの存在意義について延々議論していてうるさくて眠れないんスよ〜。プラモ持ってくるし、最低だと思ってました。(※5

/なかなかおもしろい着眼点の話に思えるがなあ。

/博士今はやめてください!博士はもう足を洗ったんですから。

/そうですね・・・。上京して一人暮らしを始め、自炊したり、吹奏楽やったり・・・と、日常が充実してしまったので、架空の世界よりも現実の世界が楽しくなってしまい、異常なアニメ熱は冷めていきましたね。エヴァとか普通に見ましたがね。

/さ、そんな昔とったきねづかをふりかざし、今回はアニメ作品をぺったんぺったんコメントしちゃってください!博士!

/はーい。よろしくお願いしますね。



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注1:「おとうと」

ちぇるこ博士の弟さんはもともと奇人で鳴らしていたが、映画、特撮、アニメを制作サイドからマニアックに興味を持ち始め、監督を目指してアニメ会社に就職しようとした強者です。ペーパーアニメを制作し映像コンクールに出品したり、演劇に役者、監督(脚本演出)として携わったり、本格的に奇人です。

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注2:「ろまんあるばむ」

徳間書店から出しているムック本。当時は一つの作品についての本が出版されることが少なく、設定資料や制作サイドの話など、確実に子供向けではない内容で、その筋の人に非常に愛されたシリーズ。人気が高く、近年復刊ドットコムで復刊されるものもある。「詳しい設定資料から、演出秘話、各スタッフへのインタビューなど、ほんとにもりだくさんでした。すべて暗記するまで、ぼろぼろになるまで読んだため、もう一冊買いました(ち)」

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注3:「ガイナっ子」


アニメ制作会社、ガイナックスに骨までとろけたファンのこと。「王立宇宙軍ーオネアミスの翼」(劇場公開)、「トップをねらえ!」(OVA)、「ふしぎの海のナディア」(NHK放映)などで人気を呼ぶ。庵野監督のみのファンというわけではなく、ガイナックスのファンであるところが、押井守監督ファンなどとは違う。「エヴァ」ブーム以降、ファン層が拡大しすぎてしまい、空中分離状態。庵野監督の「彼氏彼女の事情」、他のスタッフの「フリクリ」など意見が分かれるところ。「蒼きウル(王立の続編)」はどうしたぁ!

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注4:「友人G」

娘さん誕生おめでとう!

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注5:「うるさくて眠れない」

当時の身内漫画での描写より



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↑初代ミンキーモモ。平成新シリーズ(海モモ)に対して空モモと呼ばれる。
↑ちぇるこ博士はこれを学習してしまったのか・・・?
ぇるこ君の魔女っ子の絵
ぇるこ君のナディアの絵

  


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